オンラインと対面のハイブリッドで、真の多言語グローバル人材を養成

オンラインで瞬時に世界中とつながり、英語が話せることも一般的になってきた今、グローバルな視点で物事を考えられることはあらゆる人にとって必要な教養になりつつある。先の読めない時代を生き抜くことができる「グローバル人材」とはどのような人なのか。東京外国語大学の林学長に話を聞いた。

これからの時代に必要な、真のグローバル人材とは

林 佳世子

林 佳世子

国立大学法人東京外国語大学 学長
1981年お茶の水女子大学文教育学部卒業。1984年同大大学院修士課程修了、1988年東京大学大学院博士課程退学。東京大学東洋文化研究所助手を経て、1993年東京外国語大学講師。助教授、教授、副学長、理事等を歴任。2019年4月より現職。専門は西アジア史、オスマン朝史。

1873年建学の官立東京外国語学校をルーツとする東京外国語大学。80近い言語と、世界諸地域の文化・社会について研究・教育を行う同大学は、長年にわたり異文化間の相互理解に寄与し、日本と世界諸地域を結ぶ人材を養成してきた。

グローバル人材の育成といえば英語圏への留学経験を主たる内容とする大学が多い中、同大学ではそれに留まらず「多文化共生」への寄与も掲げている。

林佳世子学長は、「世界には実に多様な言語・文化・社会が存在し、そこには様々な差異があります。一方、ボーダレス化が進んだことで、国内にいても…

(※全文:2261文字 画像:あり)

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