定年延長と70歳までの継続雇用 年齢を問わず活躍できる会社に

2017年に生保業界初の「65歳定年制度」と「最長70歳まで働ける継続雇用制度」を導入した太陽生命保険。なぜ、先駆的な制度の導入に踏み切ったのか。同制度が4年目に入るなかで、どのような変化が生まれているのか。

70歳までの就業機会の確保を企業の努力義務とする「高年齢者雇用安定法」の改正案が閣議決定されたのは、2020年2月。そこから遡ることおよそ3年前の2017年4月に、「65歳定年制度」と「最長70歳まで働ける継続雇用制度」をいち早く導入した企業が、太陽生命保険だ。

これは、生保業界で初めての取り組みだった。しかも、65歳まで処遇を維持したままで、定年後も必要最低限の基準を満たせば70歳まで働けるという内容で、シニア人材への高い評価と期待を伺わせるものだった。

一番ヶ瀬智彦

一番ヶ瀬智彦
太陽生命保険 人事部人事課長

なぜ、このような日本国内を見渡しても先駆的な制度が導入されたのだろうか?太陽生命保険の人事部人事課長、一番ヶ瀬智彦氏は、こう振り返る。

「当社は個人向け保険が主力事業であり、家庭を一軒一軒訪問して商品を提案するスタイルのため、主婦出身のセールスレディを中心に約8,000人の営業職員が働いています。これらの経験がものを言う営業職員に関しては…

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