国際交流から生まれた知の拠点 金沢文庫と横浜英学所

神奈川県の教育史を語る上で、「国際性」は外せないポイントだ。鎌倉時代に成立した金沢文庫は、中国の典籍など当時最先端の学問を収集。幕末から明治にかけては、横浜を中心に日本の開国・近代化の舞台となり、外国人が新しい教育をもたらした。

鎌倉時代と「金沢文庫」

金沢文庫を創設した北条実時

金沢文庫を創設した北条実時

神奈川県域では平安時代中期から、在地の有力者の中から領主階級が成長し、次第に武士化していった。1185年(諸説あり)には東国武士団の支持を得た源頼朝が鎌倉に幕府を開いた。都市整備が完了した1230年頃に幕府は最盛期を迎え、政治・軍事・外交・文化などあらゆる面で日本の中心地となったという。

北条氏が幕府の実権を握ったあとも鎌倉は京都をしのぐ…

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