田舎はシーズの宝庫、独自の「農村起業家育成スクール」を展開

山梨県北杜市を拠点に、2001年から都市と農村をつなぐ活動を続けるNPO法人えがおつなげて。人材育成事業「農村起業家育成スクール」からは、全国に300人もの起業家が巣立っている。代表理事を務める曽根原久司氏に、スクールの特色やこれまでの手応え、今後のビジョンを聞いた。

農村起業にも経営視点が不可欠
起業家マインドとスキルの両輪で

曽根原 久司

曽根原 久司

NPO法人えがおつなげて 代表理事
総務省地域力創造アドバイザー
1961年生まれ、長野県出身。東京での金融機関などの経営コンサルタントを経た後、1995年山梨の農村へ移住。農村資源を活用したビジネスを起業。2001年に、NPO法人えがおつなげてを設立。三菱地所グループなど様々な企業と連携して農村資源を活用する事業を行っている。農村起業家育成スクールは全国各地で実施し、約300名の起業をサポートしている。著書に『日本の田舎は宝の山(日本経済新聞出版社)』など。

── 農村起業家育成スクールの立ち上げに至った背景や経緯をお聞かせください。

東京から山梨県北杜市の農村に移住し、農業と林業をベースとした活動を始めたのが1995年のことでした。もう30年になります。全く基盤のないゼロからのスタートでしたが、起業して5年ほどで軌道に乗り、事業は次第に拡大していきました。

(※全文:3506文字 画像:あり)

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