就職人気企業ランキング、旅行・航空・金融に代わりゲーム・出版が上位に

株式会社学情(東京都千代田区)は、「就職人気企業ランキング」の結果に関して、2015年卒~2024年卒の10年分を比較、その内容を公表した。

10年前にあたる2015年卒のランキングでは、JTBグループを筆頭に、トップ10に「旅行」「航空」関連の企業が6社入り。また、6位に三菱東京UFJ銀行(現 三菱UFJ銀行)、10位に三井住友銀行と、金融も複数社がランクインしており、10年前は旅行関連と金融が高い人気を誇っていたことがわかった。

また、2016年卒~2019年卒では、ANA(全日本空輸)が4年連続で首位を獲得。JAL(日本航空)もトップ10に入っており、現在の社会人4年目から7年目にあたる世代が就職活動をしていた時期は、「航空」が高い人気を誇っていた。

直近の2020年卒~2024年卒では、伊藤忠商事が5年連続で首位を独占。2021年卒以降、任天堂が年々順位を上げているほか、講談社や集英社もトップ10の常連となっていることがわかった。

調査を行った学情では、「ゲームや電子コミック、動画など、デジタルコンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めている」と分析している。

日本発のゲーム・コミック等は世界的な人気を誇るものもあり、こうしたコンテンツのIP(知的財産)を生かしたビジネスも盛ん。こうした業界の将来性に期待する学生の考えを反映したランキングだと言えそうだ。

23.2.3news2

2024年卒 就職人気企業ランキング(株式会社学情のプレスリリースより)