エムアンドケイ 寿司を握らない社長が貫く「十方うまし」の経営哲学

建築士から飲食業へ転身し、高級回転寿司「金沢まいもん寿司」を全国40拠点に育てた木下孝治氏。「人づくりはまごころ」と語る社長が組織の求心力に据えるのは、和合の精神とぶれない一貫性だ。職人育成の新たな仕組みづくりにも踏み出した「十方うまし」の経営哲学を聞いた。

建築現場が教えた
「人との向き合い方」

木下 孝治

木下 孝治

株式会社エムアンドケイ 代表取締役 
1951年石川県金沢市生まれ。金沢市立工業高校建築科卒。父の建築会社を継ぎ、建築設計の仕事を経て、1999年に株式会社エムアンドケイを創業。2000年に「金沢まいもん寿司」1号店を開業し、2011年には日本回転寿司協会初代会長に就任した。

石川県金沢市に本社を置くエムアンドケイは、高級回転寿司「金沢まいもん寿司」を核として全国に40拠点を展開している。社名には「Mind(まごころ)とKind(おもてなし)」の精神が込められている。

代表取締役の木下孝治氏は、もともと一級建築士として、父から引き継いだ設計事務所を経営していた。転機となったのは30代のこと。石川県ニュービジネス創造化協会の異業種交流会で、回転寿司の機械メーカーの社長から「あなたがやったほうがおもしろい」と声をかけられた。「実は、最初からやりたかった事業ではありませんでした。そもそも私は料理もできませんし、…

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