金沢大学 北陸4国立大学連携で「開かれた博士教育」へ転換

金沢大学は、文部科学省「未来を先導する世界トップレベル大学院教育拠点創出事業」に採択され、JAISTとの共同専攻を核に富山大学・福井大学を加えた北陸4大学連携による博士人材育成モデルの構築を進めている。今後の展望を、大学院改革の中核を担う森本章治理事/副学長に聞いた。

大学院入学前から修了後まで
三つの課題を一体的に解決

森本 章治

森本 章治

金沢大学 理事(プロボスト・大学改革・教育・情報担当)/副学長
金沢大学工学部電子工学科卒業。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。工学博士(東京工業大学)。
昭和56年に金沢大学工学部に助手として着任し、平成14年に教授就任。以降、要職を歴任。令和4年に理事/副学長に就任。令和6年からは総括担当理事となり、令和8年4月よりプロボスト職を兼務。

──大学院改革を進める背景にある問題意識をお聞かせください。

1990年頃をピークとした日本の国際競争力の低下は看過できない状況にあり、科学技術力の再興やイノベーションへの期待は増すばかりです。こうした中、人口減少や産業構造の変化を背景に、社会課題の解決や新たな価値創造を担う博士人材の重要性が一層高まっています。一方で、博士進学者数の伸び悩みや、博士学位取得後のキャリアの見通しに対する不安など、構造的な課題が顕在化しています。

金沢大学は「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」を大学憲章に謳い、和田隆志学長が就任した2022年度に策定した「金沢大学未来ビジョン『志』」において、…

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