仕事のピクセル化を優先し スキル・ファーストの時代へ
ランスタッドの「タレントトレンドレポート2025」は、AIによる組織変革、仕事の再定義、スキル重視の3テーマで労働市場の未来図を示した。複雑化する社会で企業が取るべき戦略を明らかにするとともに、AI活用と多様性の受容が鍵となる新たな企業文化の醸成を提言している。
複雑多様化した現代社会で
ランスタッドが提示する人材戦略

西野 雄介
ランスタッド株式会社 人事本部 タレント部長
人材会社の日本法人を経て、2010年からシンガポールへ移住。エンワールドのシンガポール法人にてグローバルカンパニーのアジア太平洋地域のヘッドハンティング、同事業の経営を経験。帰国後、経済メディアNewsPicksを運営するユーザベース社にて日本・アジア地域の人事・採用の責任者を経て、2021年、ランスタッドに入社し現職に。Forbes Jappanオフィシャルコラムニストとしてもキャリア・組織について発信している。
世界最大級の総合人材サービス企業ランスタッドは、1960年にオランダで設立、世界39の国と地域に幅広く展開している。日本には1980年に進出し、企業と個人の人材戦略とキャリア形成を支援。長年にわたるグローバルな知見を活かし、日本の労働市場ニーズに応えてきた。
今年2月、同社は10周年を迎える「タレントトレンドレポート2025」(以下、「同レポート」)を発表。世界21か国1,060名の幹部・人事リーダーへの調査に基づき、過去10年の変化と今後10年の人材戦略の方向性を示した。
同レポートでは、「AIで組織文化を変革する」「仕事のピクセル化を優先する」「スキル・ファーストの時代へ」という3つのテーマと、10の戦略を提案。より戦略的な役割を担う人事担当者やリーダーの在り方、AI活用や個人重視の新しい働き方を解説し、次世代の労働環境を展望している。同社人事本部タレント部長の西野雄介氏は同レポートを日本社会に届ける意義についてこう語る。
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