女性リーダー育成に必要な経営層・管理職が果たすべき役割

DE&Iが推進される中、日本企業は未だ男女格差の解消が喫緊の課題だ。女性リーダー育成には経営層・管理職と女性社員の双方に中長期的なアプローチで行動変容を促す必要がある。メンター事業を通じて女性活躍推進に取り組むMentor For。取締役COOの宮本桃子氏に話を聞いた。

経営戦略としてのDE&I実現に向け
女性リーダー育成を阻む日本の課題

宮本 桃子

宮本 桃子

株式会社Mentor For 取締役COO
日本大学芸術学部卒。(株)東北新社を経て、ヤフー(株)(※現LINEヤフー)へ入社。ベンチャー企業での執行役員を経て、(株)カオナビで執行役員カスタマーエンゲージメント本部長を務め、組織立ち上げ、マザーズ上場を経験。2023年3月 TanoBa合同会社を共同創業。2021年4月(株)Mentor Forに参画。現職に就任。さまざまな組織のDE&I施策に伴走するとともに、同社公式メンターとして、業界問わず数多くの女性管理職・トップリーダーのメンタリングを行なっている。

世界経済フォーラムの報告書(2024)のジェンダー ギャップ指数で、日本は世界146カ国118位という不名誉な結果だったのは記憶に新しい。特に経済・政治参画においては、依然として男女格差が存在している。これは、共働き世帯が増え、労働者の45.2%が女性であるにも関わらず、意思決定にかかわる部長職はわずか8.3%という内閣府の調査結果からも読み取れる(「男女共同参画白書 令和6年度版」)。

Mentor Forは組織のDE&Iを推進するため、企業に対し伴走支援サービスを提供している。2018年からメンター事業を開始し、社外メンターの紹介・マッチング、社内メンター制度の構築支援、研修などを展開。多様な経験と高いスキルを持つメンターを通じて女性リーダーの育成を推進している。また、メンタリングスキルを向上させるプログラムで、メンターの育成事業も行っている。

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