教育DXから産業DXへ 現場の「知」を次世代の力に

鹿児島発のスタートアップmonoDukiは、DXハイスクールへの伴走支援を展開。デジタルスキルを備えた若者を輩出し、産業DXへと波及させる好循環の実現を目指す。同社CEOの村上将太郎氏は「現場に眠る『知』と次世代の力を結びつけ、鹿児島を日本一面白い場所にしたい」と語る。

ロンドン留学で気づいた
地元・鹿児島の価値と可能性

村上 将太郎

村上 将太郎

monoDuki合同会社 CEO
1997年生まれ、鹿児島出身。鹿児島工業高等専門学校を卒業し、鹿児島大学工学部に編入学。高専在学中に英国留学でスタートアップに触れ、地元での挑戦を志す。複数のスタートアップ支援経験を基に、文科省事業を活用し鹿児島高専のインキュベーション「SPARK」を企画・運営。2023年、「社会を動かす仕組みを、現場から。」をミッションにmonoDuki合同会社を創業。2024年からDXハイスクール支援や地域クリエイター共創コンテスト運営で地方発イノベーションを推進。

2023年2月、XR技術を活用した現場DXとデジタル人材育成を推進するスタートアップ企業、mono Dukiが鹿児島で設立された。CEOの村上将太郎氏は、鹿児島の出身だ。自身が生まれ育った地で起業した背景には、高専時代の原体験があった。

「鹿児島高専に在学中、1年間イギリスのロンドンに留学しました。そこで世界中から集まった学生たちと交流する中で、故郷の鹿児島について説明しようとした時、自分が鹿児島の価値を理解できていないことに気づきました。鹿児島には素晴らしい価値があるのに、それを自分も認識できていないし、外にも伝わっていない。愛着ある鹿児島を、最新の技術とコンテンツでさらに輝かせたいと考えました」

また、村上氏は幼少時からテクノロジーへの興味関心を抱いていた。…

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