雲南市 まち全体が学びの舞台、「地域資源」を「教育資源」に変える

高齢化率が40%近くにのぼる島根県雲南市は「課題先進地」であることをポジティブに捉え、「課題解決先進地」になることを目指して「日本一チャレンジに優しいまち」に向けた環境整備を進めている。今、その雲南市に全国からチャレンジする大学生が集まっている。

課題解決の先進地・雲南に、全国の大学生が集う

山下 実里

山下 実里

一般社団法人 Community Careers 代表理事
1994年、奈良県生まれ。2017年京都産業大学を卒業し、地域おこし協力隊として島根県雲南市に移住。雲南コミュニティキャンパスの運営に携わる。20年4月、一般社団法人 Community Careers を設立。

「課題解決先進地」である雲南市において、全国から大学生が集い、学びや気づきを得る取り組みが「雲南コミュニティキャンパス」だ。まち全体を学びのフィールドとし、学生が数日間や1週間、場合によっては1ヵ月以上、雲南市に滞在して市内の企業・NPO 法人などへのインターンシップなどを経験する。商品開発やイベント企画、広報・マーケティングや工場のカイゼン活動など、受け入れ先によって学生が担当するプロジェクトはさまざまだ。2016年にスタートし、全国の77大学、約450人の学生が参加した。

雲南コミュニティキャンパスは行政の事業であり、事務局として一般社団法人 Community Careers が運営を担う。同法人の代表理事・山下実里氏は2017年に…

(※全文:2127文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。