島根大学長が語る「オンリーワン」への挑戦 地域の伝統、自然環境が強みに
島根県にある唯一の国立大学として、地域の特性を活かした教育・研究を推進している島根大学。「地域人材」の育成に力を入れるほか、企業と連携して自らの強みや個性を活かした世界トップレベルの研究を推進している島根大学の取組みについて、服部泰直学長に話を聞いた。
地域で活躍する人材を育成し、若者の県内定着に貢献
──地域活性の中核を担う総合大学として、島根大学はどういった取組みに力を入れていますか。

服部 泰直
島根大学長
1956年生まれ。78年、筑波大学第一学群自然学類卒。87年理学博士(筑波大学)。島根大学総合理工学部長などを経て2015年4月から現職。専門は位相数学。松本県ヶ丘高校(長野県)時代はサッカー部で活躍し、国体、高校総体に出場。
島根県における人口減少は大変深刻な状況であり、県が推進している島根創生計画においても重点施策の1つとして人づくり、島根に住み、島根を支える人を増やすことが掲げられています。そうした中で島根大学には、地域で活躍する人材の育成と県内定着に貢献することが強く求められています。
現状では、島根大学の入学者の約8割が県外出身者、約2割が県内出身者です。また、卒業者のうち県内に就職するのは約3割です。一般的に県内出身者の比率が高いと県内就職率も上がりますので…
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