メンタリングで若手教員の成長を支え、専門家としての成長と自律を促す

教員の大量退職に伴い、教員の大量採用が全国で行われている。若手教員の割合が増えていく中で、どのように若手教員を育てていくのか、その方法に注目が集まっている。メンタリングという手法をもとに若手教員の育成について考える。

横浜市の学びあいの学校文化、メンターチームの普及

脇本健弘

脇本健弘

横浜国立大学大学院教育学研究科
高度教職実践専攻(教職大学院)准教授
青山学院大学助手、東京大学特任助教を経て現職。博士(学際情報学)。教師の育成に関する研究をしている。調査や開発・実践など、現場に貢献できる研究をモットーに、様々な研究アプローチで研究に取り組んでいる。

公立小中学校の教員の平均年齢は近年減少傾向にあり、教員の若年化が進んでいる(平成28年度「学校教員統計調査」文部科学省)。若手教員の割合が大幅に増えることで、これまでのやり方で時間と手間をかけて育てることが難しくなっている。また、それに伴いこれまでと比較して、キャリアの早回しもおきている。

「若手教員は、採用後、初任校では初任者教員として、支援が受けやすい状態にあります。同僚もそのように接してくれます。しかし、一旦異動すると、若手教員の割合が多い現在は…

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