教育業界の外ともつながりを持ち、現場実践に学術的な検証をプラス

多様な学びのニーズに応じるために教員養成・育成が必要な一方で、教員自らが学ぶ姿勢も重要だ。いち小学校教員から教員同士のコミュニティを立ち上げた片山敏郎氏に、自ら学び続けるためのエッセンスと喫緊の課題である ICT 活用指導力の現状などを聞いた。

交流の場と学会を生んだ、現場教員の『つぶやき』

片山敏郎

片山敏郎

「日本デジタル教科書学会」副会長(創立者)、「みんなのデジタル教科書教育研究会」発起人、取材時は新潟市立鏡淵小学校教頭。新潟大学教育学部附属新潟小学校では、iPad 一人一台環境で4年間総合的な学習の研究を行う。令和2年度から、新潟市教育委員会学校支援課指導主事として GIGA スクール推進等を担当。

文部科学省が打ち出した「GIGA スクール構想」。GIGA とは「Global and Innovation Gateway for All」を略したもので、変化の激しい時代にあわせてICTを活用して新しい教育へシフトしていくという方向性を示したものだ。具体的には、児童生徒を対象に1人1台の学習者用 PC やクラウド活用を前提とした高速ネットワーク環境などを整備する5カ年計画である。

学校教育の現場で ICT を活用するという議論が盛り上がったのは、今回が初めてではない…

(※全文:2500文字 画像:あり)

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