科目横断の視点や『構え』の変化で、授業でも校務でも教育の情報化推進を

新学習指導要領では、初めて「情報活用能力」が学習の基盤となる資質・能力のひとつに位置付けられた。こうした変化に学校現場が対応していくための要所について、文部科学省が設置した「教育の情報化に関する手引」作成検討会の副座長を務める中川一史放送大学教授に聞いた。

中川一史

中川一史

放送大学教授
博士(情報学)。小学校教員、金沢大学助教授等を経て現職。専門はメディア教育・情報教育。文部科学省の「デジタル教科書」の効果的な活用の在り方等に関するガイドライン検討会議、「教育の情報化に関する手引」作成検討会などの委員を務める。近書に『小学校プログラミング教育の研修ガイドブック」(翔泳社)、『情報化社会におけるメディア教育」(NHK出版)など

求められる情報活用能力

文部科学省は、教育現場における情報化の進展を後押しするため、学校・教育委員会が実際に取り組みを行う際に参考となる「教育の情報化に関する手引」を作成し、2019年12月19日に公開した。

同手引は「プログラミング教育」「デジタル教科書」「遠隔教育」「先端技術」「健康面への配慮」という項目を盛り込んだ8章から構成されており…

(※全文:2215文字 画像:あり)

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