高校生が衛星打ち上げに挑戦する探究学習 クラーク国際高、東京大学

クラーク記念国際高等学校(北海道深川市)と、国立大学法人 東京大学大学院工学研究科、Space BD株式会社は、クラーク国際開校30周年の記念事業の一環として、高校生による人工衛星開発・打上げ、及び宇宙をテーマにした探究学習プログラムの開発により未来のリーダー人材育成を目指す「宇宙教育プロジェクト」を開始する。なお、プロジェクトアンバサダーとして宇宙飛行士 山崎直子氏が就任する。

同プロジェクトは、東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 中須賀 真一教授の指導、Space BD支援の下、高校生による人工衛星開発・打上げを実現する、クラーク国際独自のカリキュラムを通じて、未来の社会で活躍するリーダーの育成を目指している。

「宇宙教育プロジェクト」は、生徒主体の衛星開発・運用、ミッション実行をベースに高校生が宇宙に関心を持ち、宇宙視点で様々な課題解決を考え実行できる未来のリーダー人材育成を目指した教育プログラムの開発を目的としたプロジェクトだ。衛星開発・運用を通じ、宇宙開発への興味関心と課題解決の達成に向けた生徒たちの主体性を育てると共に、未来の社会で活躍する人材として不可欠な非認知能力を伸ばしていく。

2021年7月より本格的に活動を開始し、部員は全国のクラーク記念国際高等学校に在籍する生徒より公募し、最大100名程度を予定している。今後は、衛星ミッションの検討から入り、衛星組み立て作業や衛星環境試験、管制局の組み立て作業への一部参加、また無線局落成検査や安全審査会の立ち合いなどを経て衛星打上げを目指す。衛星開発関連以外では、衛星打上げおよび衛星放出の際の取材やホームページの制作についても生徒の活動対象となる。

21.7.2news3