世界40カ国の検索トレンドに見るAI市場動向 ジェミニと無料AIが示す利用フェーズの変化
アウンコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太 明、東証スタンダード:2459)は、世界40カ国・地域を対象に2026年4月13日から同年5月10日の期間におけるAI関連のグーグル検索キーワードを調査し、その結果を2026年6月11日に発表した。
調査はグーグルトレンドを用い、検索キーワード「AI」に関連する注目度上位10件のキーワードを各国・地域から取得したものだ(生成AIに関連しないキーワードは除外)。対象国・地域はOECD加盟主要国を中心に同社が抽出した40カ国・地域であり、調査実施期間は2026年5月11日から同年5月27日にかけてとなる。
今回のランキングでは、アンソロピックが提供する「クロードAI」、グーグルが提供する「ジェミニAI」、同社の「グーグルAI」が同率で上位に並んだ。特定のAIサービスや提供企業に関連するキーワードが上位を占めていることから、AIへの関心が一般的な情報収集にとどまらず、具体的なサービスや機能の比較・理解へと広がっていることが読み取れる。調査期間中にはAnthropicが2026年4月16日に「Claude Opus 4.7」を発表しており、ソフトウェア開発や長時間タスクへの対応といった実務領域でのAI活用をめぐる動向が注目を集めた。今回の調査でも「クロードAI」は40カ国・地域でランクインしており、AIサービスの普及に伴って用途や機能に応じたサービスの比較・選択が進んでいる様子がうかがえる。また、「無料AI」や「チャットGPT AI」といったキーワードが複数の国・地域で上位に入り、AIに対する関心が技術や企業動向を追う段階から、実際にどのサービスを選び、どのように活用するかを意識する段階へと移行しつつあることも示唆された。
グーグルが提供する生成AIサービス「ジェミニ」については、関連キーワードが対象40カ国・地域すべてでランクインした点が特筆される。アジア、中東、欧州、北米など幅広い地域で共通して検索されており、生成AIへの関心が一部の先進ユーザー層にとどまらず、より幅広い利用者層へと拡大していることが確認できる。検索キーワード全体では、チャット、動画、アプリ、スタジオなど具体的な利用シーンや用途を連想させる語も複数確認され、AIの活用関心が日常業務や生活における実践的な文脈へと広がっていることが読み取れた。
「無料AI」は22カ国・地域でランクインし、複数地域に共通した検索需要が見られた。これまでのAI関連検索では特定サービス名や企業名への注目が中心となる傾向も見られたが、今回の結果からは「どのAIが優れているか」という比較軸に加え、「どのAIを実際に利用できるか」という実用的な観点での検索行動が広がっている可能性が示された。
同社は今回の調査結果を踏まえ、生成AIへの関心は特定のサービスや企業動向を追う段階から、実際にどのAIを選択しどのように活用するかを意識する段階へ移行していると分析している。ジェミニが全40カ国・地域でランクインした事実は、AIが日常的なデジタル体験や業務環境の中に浸透しつつある状況を裏付けるものといえる。