「挑む、稼ぐ、世界を変える」 ぶれない自分軸を持つ起業家を育てる

周防大島を拠点に「起業育」に取り組むジブンノオト。合言葉は「挑む、稼ぐ、世界を変える」だ。強い意志を持つ子どもたちを育み、「100年続くふるさとをつくる」を経営理念に創業した。代表取締役の大野圭司氏に、「起業育」に込めた思いとこれまでの手応え、将来のビジョンを聞いた。

「自分軸」を中心に据え、
自分の技で稼ぐ力を育む

大野 圭司

大野 圭司

株式会社ジブンノオト 代表取締役
山口県周防大島町出身、山口大学アントレプレナー演習の非常勤講師。10歳のとき、祖父の指導で同級生たちと起業を体験。26歳で東京から周防大島町にUターンし島おこしをスタート。35歳で株式会社ジブンノオトを創業。2018年に経済産業省「創業機運醸成賞」を受賞し、翌年に中小企業庁「起業家教育 協力起業家」となる。プライベートでは小中高でPTA会長を歴任し、2022年8月現在、大学生、予備校生、中学生、小学生の4児の父。趣味は地元の海でのSUPと自宅ジムでのトレーニング。

ジブンノオトが提唱する「起業育」とは、自分の技で稼ぐ力を育む教育だ。大野氏が「稼ぐ」に着目するには理由がある。「稼げるようになるには、自分の得意なことを見出し、徹底的に伸ばす必要がある。それを子どものうちから意識していることが大切です。ただ学校の勉強ができるだけでは、これからさらに進化するロボットの正確な作業能力や人工知能の計算能力には勝てません」

昨今、大学生向けはもちろん、小中高生向けにも「キャリア教育」や「起業家育成」が行われるようになっている。同社が取り組む起業育はどこが違うのか。大野氏はズバリ「自分軸」を重視している点だという。「例えば仲間と『みんな』で事業を起こして、ある程度まで軌道に乗ったとしても、100%の自分を出すことは難しい。どこかで限界を感じるときが来ます。だからこそ、…

(※全文:2402文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。