山口県教育長 ICTと地域連携教育の強み、「地域教育力日本一」をめざす

山口県ではICT教育を推進する「やまぐちスマートスクール構想」と、コミュニティ・スクールや地域連携教育などの強みを生かし、「地域教育力日本一」の取組を充実・発展させている。山口県の教育施策の取組と展望について、県教育委員会教育長の繁吉健志氏に話を聞いた。

スマートスクール構想を推進、
個別最適で協働的な学びを実現

繁吉 健志

繁吉 健志

山口県教育委員会 教育長
立命館大法学部卒。1985年に山口県庁に入庁し、県議会事務局秘書室長や県教委教育政策課長、県総務部次長などを歴任。2021年4月、山口県教育委員会教育長に就任。

──山口県では、ICT教育の施策として「やまぐちスマートスクール構想」を掲げています。

コロナ禍以前、本県のICT環境は全国で最下位レベルでした。コロナ禍により教育活動にさまざまな制約が生じたことに対応し、本県では1人1台タブレット端末の導入や大型映像装置の導入、大容量通信環境の整備などに一挙に取り組み、全国に先駆けてICT環境を整備しました。こうした環境の下、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実させ、子どもたちの可能性を広げるのが「やまぐちスマートスクール構想」です。

現在、県教委一体となって総合的・計画的に取組を進めており、…

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