山口初の自主夜間中学校が開校、元教師とパラアスリートが牽引

2022年4月、山口県で初めての自主夜間中学校が防府市で開校した。立ち上げたのは中高一貫校の元教員・池田新氏と、その教え子で車いす陸上のパラアスリート・八木明歩氏だ。池田氏は自主夜間中学校の存在を知り、「自分がやるしかない、やりたい!」という衝動に駆られたという。

「自分がやるしかない!」
多くの人の協力を得て実現

池田 新

池田 新

山口自主夜間中学校 代表
児童福祉施設(聾唖児施設指導員)、聾学校、養護学校(現、総合支援学校)勤務、野田学園中学高等学校勤務を経て、現在、パラアスリートコーチとして活動。2022年4月、山口県防府市において自主夜間中学校を開校。

今年4月にスタートした山口自主夜間中学校は、年齢や性別、国籍、障害などにかかわらず、様々な理由で義務教育を十分に受けられなかった人や過去に不登校だった人、現在不登校の人を対象に、月2回の土曜日18時~21時、防府(ほうふ)市市民活動支援センターで授業を行っている。

代表の池田新氏は、山口市内の私立野田学園中学高等学校で16年間教壇に立ち、現在はパラアスリート・八木明歩氏の専属コーチとして活動している。

副代表の八木氏は野田学園時代の教え子で、池田氏が担任をしていた。高校3年時、八木氏は原因不明の体調不良に見舞われた。そして大学入学直後に…

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