山口大学長 シンクタンクとして地域に貢献、「知の広場」を目指す
長州藩士の上田鳳陽が創設した私塾・山口講堂を前身に、200年以上もの長い歴史を誇る山口大学。明治維新胎動の地の総合大学として、先人のチャレンジ精神は今も引き継がれている。山口大学の教育研究の強み、地域との共創や今後の展望について、谷澤幸生学長に話を聞いた。
「発見」こそが学びの第一歩
STEAM教育に力を注ぐ
谷澤 幸生
──山口大学が掲げる教育理念について、お聞かせください。
本学は教育理念として「発見し・はぐくみ・かたちにする 知の広場」を掲げており、その理念はアカデミアのあるべき姿をうまく表していると自負しています。「発見」は、「驚き」や「好奇心」から生まれます。学びの第一歩として欠かせないのは、新しい物事に出会った時、新鮮な驚きを覚え、好奇心を抱くことのできる感受性です。
そして、その「発見」をそのままにせず、育んで何らかの形に結実させる。研究成果として社会に発信するのは、その典型の1つでしょう。簡単にはいかず、苦労することもあると思いますが、…
(※全文:4013文字 画像:あり)
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