岐阜県教育長 「ふるさと岐阜」での学びを通して、豊かな人間性を育成

岐阜県は2024年度からの「第4次岐阜県教育振興基本計画」において、重点施策の一つとして「豊かな人間性」の育成に取り組んでいる。多様な人とつながり、関わる力を向上させる教育の充実や、ふるさと教育の推進などについて、県教育長の堀貴雄氏に話を聞いた。

コロナ禍での経験を通して
「豊かな人間性」の大切さを実感

堀 貴雄

堀 貴雄

岐阜県教育委員会 教育長
1961年生まれ、岐阜県岐阜市出身。20年にわたり県立高校の教員を務める。県立高校で教頭、校長を歴任し、2016年岐阜県教育委員会事務局 教育総務課教育主管、2018年岐阜県教育委員会事務局 教育次長。2021年4月、岐阜県教育委員会 教育長に就任。

──岐阜県では、教育のビジョンをどのように描かれていますか。

岐阜県では、2024年3月に県の教育施策を総合的かつ計画的に推進するための「第4次岐阜県教育振興基本計画」を策定しました。「知」「徳」「体」は教育の基本原理であり、そのバランスはとても重要です。本計画においては、大きく4つの施策を定め、その1つ目に「徳」にあたる「『豊かな人間性』の育成」を掲げました。これは約3年4ヵ月にわたるコロナ禍での経験が最も大きな理由です。

本計画の策定を始めたのは2023年。…

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