岐阜大学 地域活性の中核として、特色ある研究からイノベーションを
社会を牽引し、未来を創造しうる「学び、究め、貢献する」人材の輩出を使命とする岐阜大学。産官金学との連携を教育・研究の両面に活かし、地域に根ざした国際化を展開する。その教育成果や研究の強化、今後へのビジョンについて、2022年4月から同大を牽引する吉田和弘学長に聞いた。
「自ら学ぶ」姿勢を涵養し
高度な専門職業人を養成する

吉田 和弘
東海国立大学機構 副機構長・大学総括理事 岐阜大学長
1984年広島大学医学部卒業、1990年広島大学大学院外科系専攻修了。1994年から2年間の英国オックスフォード大学ジョンラドクリフ病院留学を経て、2002年6月から広島大学病院(原医研)講師、2007年8月から岐阜大学大学院腫瘍制御学講座腫瘍外科学分野教授、2018年4月から岐阜大学医学部附属病院長(併任)を務め、2022年 4月より現職。医学博士。
──岐阜大学が目指すビジョンや方向性について、まず全体像をお聞かせください。
岐阜大学と名古屋大学が法人統合し、2020年に東海国立大学機構として新たなスタートを切ってから5年が経ちました。この機構は、世界を視野に入れながら、同時に地域にも貢献するという2つの理念を両立させることを目指しています。岐阜大学と名古屋大学、それぞれの特色を活かしながら発展を模索するなかで、本学の将来像として掲げたのが「ぎふのミ・ラ・イ・エ」構想です。これは、Migration(産業・まちづくり)、Laboratory(ものづくり・食づくり)、Innovation(医療づくり)、Education(人づくり)の頭文字を組み合わせたものです。
構想の基本は、ラボラトリーを基盤とした研究力の強化によって、新たなイノベーションを生み出すことです。最先端の研究を通じて地域の活性化を促し、それに伴って人口の定着が進みます。さらに、人口増加により高いレベルの教育が提供できるようになるという好循環が期待できます。岐阜大学が地域にあることで、…
(※全文:5204文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。