東北大、大学ファンドの助成対象校「国際卓越研究大学」第1号に正式に認定

文部科学省は11月8日、東北大学を「国際卓越研究大学」の第1号に認定した。

国際卓越研究大学とは「10兆円大学ファンド」の助成対象校。世界トップクラスの研究拠点となりうる大学数校を認定。認定されると最長25年間、ファンドから支援を受けることができる。

2022年12月から昨年3月にかけて行われた第1期公募には、早稲田大、名古屋大、東京科学大、東京大、筑波大、東京理科大、京都大、東北大、大阪大、九州大(申請受理順)の計10大学が応募。同年9月、東北大のみが「今後一定の条件を満たせば認定される」という意味で「認定候補」に選ばれた。

東北大はその後、研究およびその成果活用の体制をいかに改良していくかを示した「研究等体制強化計画」を、審査委員会にあたる「国際卓越研究大学の認定等に関する有識者会議(アドバイザリーボード)」に修正のうえ再提出。これにもとづき今年6月、アドバイザリーボードが同大について、認定に必要な水準を満たしているとの判断を示した。

この度、同大から認定申請書の提出があったことを受け、文部科学大臣が総合科学技術・イノベーション会議および科学技術・学術審議会への意見聴取を行った上で正式に認定した。

今後、東北大は体制強化計画を文科省に提出。文部科学大臣がそれを認可した場合、助成が開始される予定。