北海道の過疎のまちで「保育園留学」を開始 キッチハイク

株式会社キッチハイク(本社:東京都台東区)は、北海道檜山郡厚沢部町(あっさぶちょう)と連携し、地域と子育て家族向けの新規事業「保育園留学」の申し込み受付を開始した。保育園留学とは、家族で地域を訪れ、自然や文化と触れあい、地域への特別な思い入れを育む暮らし体験だ。内閣府による「一時預かり事業」を活用し、地域の認可保育園・認定こども園と公式連携した暮らしと食育のワーケーションプログラムを提供する。

過疎のまちである厚沢部町では、20年前と比べて、すでに約70%まで人口が減少している。子育て世帯の流出もあり、この先もさらに過疎は進む見込みだ。受け入れ先の厚沢部町の認定こども園『はぜる』の稼働率は75%、より多くの子どもを受け入れ、のびのびとした大自然のもとで育てることができる。

今回の保育園留学では、全国から『はぜる』に留学したい子育て家族を受け入れる。1〜3週間ほどこの土地で暮らし、厚沢部町の豊かな食や大自然を通じて、子どもやその家族に対して、広大な大地の恵みや地域とのつながりを感じられる食育体験、暮らし体験を届ける。

今回、このプロジェクトの立ち上げにあたり、10月12日よりクラウドファンディングを実施している。運営資金にあてるほか、保育園留学をされたい人へのPRや、サービスを応援する仲間探しが目的だ。

保育園留学は、厚沢部町で実際に暮らす人々が「過疎」という問題に真剣に向き合い、食体験・自然体験を存分に活かした地域の工夫が詰まったプロジェクトだ。保育園留学で向き合っている課題は、厚沢部町だけでなく日本全国の課題でもある。キッチハイクでは、厚沢部町での取り組みを先駆けとして、将来的にはさらに全国的な取り組みにしていきたいとしている。

21.10.14news3

株式会社キッチハイク・プレスリリースより