デジタル庁、GIGAスクールアンケートの取りまとめ結果公表

デジタル庁は9月3日、GIGAスクール構想についてのアンケートの取りまとめ結果を公表した。現場の声を踏まえた政策改善の新たな試みとして、主な課題と施策の方向性、主な意見への回答、学校現場での工夫事例が取りまとめられた。

同庁は7月1日から31日まで、「GIGAスクール構想に関する教育関係者の皆様へのアンケート」及び児童生徒への「タブレットについてのアンケート」を実施し、あわせて約26万件の回答を得た。アンケート結果は、テキスト解析の技術を扱う事業者等の協力も得て分析し、主課題と施策の方向性等を、総務省・文部科学省・経済産業省とともに取りまとめた。 

学習者側から多く挙がった「ネットワーク回線が遅い」という意見に対しては、「不具合等に関する情報を収集・分析するとともに、その課題解決方法も含めて情報提供」するという施策が、教育関係者からの「端末を持ち帰れない、使う授業が限られている」という意見には「持ち帰りを含めた更なる利活用促進のためのガイドラインを可能な限り早期に策定」するという施策の方向性が示された。

今後引き続き検討を深めるべき事項等については、年末までに閣議決定される「新重点計画」に記載するなど、関係省庁が一丸となって検討を重ねるとしている。

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「GIGAスクール構想に関する教育関係者へのアンケートの結果及び今後の方向性について」より