文科省、学習指導要領改訂に向け子どもへの意見聴取を実施

文部科学省は学習指導要領の改訂に向け、1月中旬から2月上旬にかけて、当事者である子どもへの意見聴取を実施する。

学習指導要領は社会の変化に合わせ、およそ10年ごとに改訂。直近では2017年から翌々年にかけて改訂されている。文科省は12月25日に中央教育審議会への諮問を行うなど、次の改訂に向けた検討を始めている。

意見聴取は、こども家庭庁の「こども・若者意見反映推進事業」、通称「こども若者★いけんぷらす」の一環として実施。

同事業は、政策に子どもや若者の意見を反映することを目的に2023年度に開始。小学校1年生~20代なら誰でもメンバーになれ、各省庁が提起したテーマについて、対面、オンライン、チャット、アンケートなどで意見を述べることができる。

2024年4月現在、約4,000人のメンバーがおり、初年度は27のテーマについて、2,650人から意見が集まった。

今回の意見聴取はメンバーのうち、小学校1年生から高校3年生年代までを対象に実施。学校での学びは今後どのようなものであってほしいか、意見を聞く。

オンラインでの聴取は1月27日から31日にかけて、アンケートでの聴取は1月14日から2月2日にかけて行われる予定。この他、特別支援学校および学びの多様化学校に直接出向いての聴取も行う予定。

子どもたちの思いや願いを、学習指導要領の改訂に向けた審議に活かしたいとしている。

「こども若者★いけんぷらす」の概要