東京大学のリベラルアーツ 複雑な世界から「課題を発見する」力を
東京大学は社会人を対象に、リベラルアーツとマネジメントの力を身に付ける「東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム」を展開。同プログラムに携わる小野塚知二・特任教授は「特に指導的な立場に立つビジネスパーソンにとって、リベラルアーツは不可欠」と語る。
「課題解決能力」ではなく
「課題設定能力」の獲得が重要
小野塚 知二
── 小野塚先生は「東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)」に2008年の立ち上げ時から携わられています。リベラルアーツの重要性について、どのように考えていますか。
先行きが不透明な時代において未来を拓くために求められるのは、「課題解決能力」ではなく「課題設定能力」の獲得です。従来の手法や経験はもはや通用せず、既存の課題を解決する能力よりも、まだ誰も気づいていない未知の問題を発見する力が重要になっています。
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