リーダーにはリベラルアーツが不可欠 確固たる世界観、人生観を確立せよ

企業人がリベラルアーツを修得するためには、何を学び、どのような努力が求められるのか。ビジネスの第一線に立ちながら、長年にわたりリベラルアーツを追究し、京都大学の准教授を経て、現在はリベラルアーツに関する講演や企業研修を行う麻生川静男氏に話を聞いた。

リベラルアーツとは
「文化のコア」をつかむこと

麻生川 静男

麻生川 静男

リベラルアーツ研究家
元・京都大学 准教授
1955年生まれ。京都大学工学部卒業、同大学大学院工学研究科修了、徳島大学工学研究科後期博士課程修了。博士(工学)。1977年、京都大学大学院在学中、サンケイスカラシップ奨学生としてドイツ・ミュンヘン工科大学に留学。1980年、住友重機械工業入社。在職中、アメリカ・カーネギーメロン大学工学研究科に留学。帰国後、社内ベンチャーを起こし、データマイニング事業を成功させる。2005年から2008年までカーネギーメロン大学日本校においてプログラミングディレクター兼教授として教育に従事。2008年から2012年まで京都大学産官学連携本部の准教授を務める。2012年にリベラルアーツ研究家として独立し、リベラルアーツに関する講演や企業研修を行う。著書に『本物の知性を磨く 社会人のリベラルアーツ』、『教養を極める読書術 哲学・宗教・歴史・人物伝をこう読む』、『日本人が知らないアジア人の本質』など。

── ご自身では「リベラルアーツ」の定義について、どのように考えていますか。

リベラルアーツとは、単なる暗記モノの「教養」に関する表層的な知識ではありません。リベラルアーツは「リベラル」(自由精神あふれる)と「アーツ」(暗記モノではなく実践力)という2つの単語から成り立っているように、知識を得て終わるのではなく実践に活かされて初めて意味を持ちます。

(※全文:3231文字 画像:あり)

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