普遍的なテーマから自身の業務まで常識を超えて思考しイノベーションを可能に
哲学は古代ギリシアで誕生した当初から、机上の学問ではなく実践と結び付いたものであった。多数の著書やメディア出演を通じその普及に精力的に取り組む小川仁志氏が、ビジネスパーソンにとっての意義を解説。
「常識を超えて考える」という
実践としての哲学

小川 仁志
哲学者、山口大学 国際総合科学部 教授
1970年、京都府生まれ。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。専門は公共哲学、哲学プラクティス。商社マン(伊藤忠商事)、フリーター、公務員(名古屋市役所)、徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。大学で教育研究に取り組む傍ら、全国各地で「哲学カフェ」を開催するなど、市民のための哲学を実践。NHK・Eテレ「世界の哲学者に人生相談」、「ロッチと子羊」で指南役を務めるなど、テレビをはじめ各種メディアにて哲学の普及に努めている。ビジネス向けの哲学研修も多く手がけている。著書はベストセラー『ジブリアニメで哲学する――世界の見方が変わるヒント』(PHP文庫、2017年)や『前向きに、あきらめる。――一歩踏み出すための哲学』(集英社クリエイティブ、2023年)をはじめ100冊以上にのぼる。YouTube「小川仁志の哲学チャンネル」でも発信中。
「哲学」と聞くとどんなイメージを持つだろうか?
一般には難しい、硬い、役に立たない、したがって面白くないという感じだと思う。しかしそれは古典や哲学研究ばかりをイメージしているからだろう。本当の哲学は、そのイメージとは真逆で、簡単、柔らかい、役に立つ、面白いものなのだ。
(※全文:2682文字 画像:あり)
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