北國FHD社長が説くリベラルアーツ 人事制度を大変革、学び直しを支援

全国の地方銀行が厳しい経営環境に直面している中で、数々の抜本的な改革で注目されているのが北國フィナンシャルホールディングスだ。同社は今年3月、新しい人事制度を導入。杖村修司社長はリベラルアーツの大切さを語り、リカレント教育・リスキリングに力を注ぐ。

営業改革を経て人事を変革、
すべては対話から始まる

杖村 修司

杖村 修司

株式会社北國フィナンシャルホールディングス 代表取締役社長
1961年、石川県小松市生まれ。1985年慶應義塾大学商学部を卒業、北國銀行入行。2009年取締役、2013年専務。2020年、代表取締役頭取に就任。2021年、北國フィナンシャルホールディングス設立と同時に現職就任。

北國フィナンシャルホールディングス(北國FHD)は2021年10月に設立され、北國銀行をはじめとするグループ11社で幅広い事業を手掛けており、従来の預貸業務だけでなく、コンサルティングの強化やDXへの対応を積極的に推し進めている。

現在、地域でのプロフェッショナル人材の育成・輩出にも力を注ぎ、今年3月に新しい人事制度を導入した。その背景には2000年以降、約20年にわたり取り組んできた「コスト体質変革」と「営業戦略の変革」があり、そこで築かれた基盤のうえに「人への投資・人事制度の変革」が実現されている。

社長の杖村修司氏は一連の改革について、もっとも困難だったのは「営業戦略の変革」であったと振り返る。杖村社長は2020年に北國銀行の頭取に就任したが、…

(※全文:2164文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。