金沢大学長 教育重視の研究大学として、「未来知」により社会に貢献する

加賀藩・彦三種痘所を源流とする金沢大学は、旧制第四高等学校などの前身校の伝統を受け継ぎ、160年という長い歴史の中で、基幹的総合大学として発展してきた。和田隆志学長に、金沢大学の教育・研究や目指すビジョンについて話を聞いた。

オール金沢大学で
未来の課題を探求し克服する

和田 隆志

和田 隆志

金沢大学長
1962年生まれ。1992年、金沢大学大学院医学研究科博士課程を修了。金沢大学准教授、教授、医薬保健学域医学類長、理事(研究・社会共創担当)・副学長などを経て2022年4月から現職。専門分野は腎臓内科学と臨床検査医学。

──金沢大学では、今後の方向性をどのように描かれていますか。

本学は「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」という基本理念に立脚し、未来ビジョン「志」を掲げて「オール金沢大学で『未来知』により社会に貢献する」ことを目指しています。「未来知」とは、現在そして未来の課題を探求し、克服する知恵を意味します。本学の学生には授業を受け身で聞くだけでなく、自ら学び自ら育むという探求の姿勢を身に付けてほしい。教員の役割は、その学びをサポートすることです。

本学はこの未来ビジョン「志」を実現するため、教育面では「社会の中核的リーダーたる『金沢大学ブランド人材』の輩出」、…

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