金沢大学長 教育重視の研究大学として、「未来知」により社会に貢献する
加賀藩・彦三種痘所を源流とする金沢大学は、旧制第四高等学校などの前身校の伝統を受け継ぎ、160年という長い歴史の中で、基幹的総合大学として発展してきた。和田隆志学長に、金沢大学の教育・研究や目指すビジョンについて話を聞いた。
オール金沢大学で
未来の課題を探求し克服する
和田 隆志
──金沢大学では、今後の方向性をどのように描かれていますか。
本学は「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」という基本理念に立脚し、未来ビジョン「志」を掲げて「オール金沢大学で『未来知』により社会に貢献する」ことを目指しています。「未来知」とは、現在そして未来の課題を探求し、克服する知恵を意味します。本学の学生には授業を受け身で聞くだけでなく、自ら学び自ら育むという探求の姿勢を身に付けてほしい。教員の役割は、その学びをサポートすることです。
本学はこの未来ビジョン「志」を実現するため、教育面では「社会の中核的リーダーたる『金沢大学ブランド人材』の輩出」、…
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