創業90年超のベンチャー企業 人を育て、「良い会社」とは何かを追求する

企業は人なり――。三谷産業は人材の育成に向けて、社内外で学びの機会を積極的に創出するほか、10代のためのクリエイティブラボ「ミミミラボ」を展開するなど、教育への支援に力を注ぐ。昨年には、「人」を含めた非財務的価値を測る独自の指標を策定、「良い会社」を追い求め続ける。

子どもたちが創造性を発揮、
金沢で「ミミミラボ」を展開

三谷 忠照

三谷 忠照

三谷産業株式会社 代表取締役社長
1984年生まれ。慶應義塾大学卒業後に渡米し、ベンチャーキャピタルに勤務しながらシリコンバレーで2社の起業経験を持つ。2010年、三谷産業取締役に就任。2012年に帰国し、三谷産業常務取締役を経て、2017年より代表取締役社長に就任。

1928年に石川県金沢市で創業し、現在では北陸、首都圏、ベトナムを拠点に「化学品」「情報システム」「樹脂・エレクトロニクス」「空調設備工事」「住宅設備機器」「エネルギー」の6セグメントで事業を展開する複合商社、三谷産業。同社は創業の地である北陸において、数々の地域振興に取り組んでいる。その1つが人材育成・教育への支援だ。

金沢大学や富山大学などに寄附講義を実施しているほか、北陸先端科学技術大学院大学と共同でベトナム人留学生を対象とする奨学金制度を設立するなど、次代を担う学生の育成に貢献。

また、NPO法人みんなのコードと共同で、…

(※全文:2122文字 画像:あり)

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