能登留学、御祓川大学 「小さな世界都市」という未来を育てる

大学生が地域企業や集落の課題解決に挑戦する「能登留学」や、まちの未来を育てる人が集う「御祓川大学」など、数々のプロジェクトを展開するまちづくり会社・御祓川。代表の森山奈美氏は「成功体験や原体験のある場所は、その人にとっての『ふるさと』になり得る」と語る。

海外ではなく能登に留学、
企業や集落が抱える課題を解決

森山 奈美

森山 奈美

株式会社御祓川 代表取締役社長
1973年、石川県七尾市生まれ。横浜国立大学工学部建設学科建築学コース卒業。都市計画専攻。1995年、株式会社計画情報研究所に入社。都市計画コンサルタントとして、地域振興計画、道路計画等を担当。民間まちづくり会社・御祓川の設立に携わり、1999年より同社チーフマネージャーを兼務。2007年より現職。

能登半島の真ん中にある石川県七尾市で1999年に設立され、2009年には経済産業省「ソーシャルビジネス55選」に選出された民間まちづくり会社「御祓川(みそぎがわ)」。地元の河川を名称にした同社を率いる代表の森山奈美氏は、「まちづくりは人づくり」と語る。

「まちづくりと言うと、何か新しい建物をつくるようなイメージもありますが、私たちは地域の持続可能性を高めるために、主体性をもって活動する人たちを育て増やすことを目指しています」

御祓川は「能登の人事部」の機能を果たし、地元の中小企業の新卒・中途採用や人材育成研修をワンストップで支援している。そうした中で2010年から続けているのが、…

(※全文:2283文字 画像:あり)

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