石川県教育長 世界と地域に貢献する人材育成へ、実社会で活かせる学びを重視

自ら学び、課題を見つけ、解決できる力を身に付けた、未来を切り拓こうとする気概あふれる人づくりをめざしている石川県。県教育委員会の北野喜樹教育長に、世界と地域に貢献する人材の育成やICT教育の施策、教職員の多忙化改善に向けた取組などについて話を聞いた。

小中高を通じ英語教育を充実、
グローバル人材を育成

北野 喜樹

北野 喜樹

石川県教育委員会 教育長
早稲田大学法学部を卒業。1984年に石川県庁に入庁し、行政経営課長、財政課長、企画振興部次長、健康福祉部次長などを経て2019年4月から健康福祉部長。県の新型コロナ対応の陣頭指揮に当たってきた。2022年4月、石川県教育委員会教育長に就任。

──石川県では、教育の方向性をどのように描かれていますか。

2021年に策定した「第3期石川の教育振興基本計画」において、「未来を拓く心豊かな人づくり」を基本理念として掲げています。先人より培われてきた歴史、豊かな自然、高いものづくり技術を持つ企業や高等教育機関の集積など、本県が有する数多くの財産を活かしながら、ふるさとに誇りや愛着を持ち、広い視野に立って社会に貢献する人づくりをめざしています。

現代社会はグローバル化が急速に進展し、国籍、性別、年齢、価値観などが多様化しています。そうした多様性をしっかりと受け入れて、…

(※全文:3866文字 画像:あり)

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