モード論の台頭から見る、現代社会における知識の生産と思想

学際領域の誕生は、知識生産の方法の変化が関わっている。今回は、モード論から見る知識生産の様式の変化から知識生産の方法の変遷を検証する。

現代社会で変化した、知識生産の仕方

学際領域は、複数の知識の領域を横断する専門分野であると考えられる。しかし専門性の深い知識(専門知識)は、それぞれの分野に分かれてこそ深い知識に到達すると考えられている。なぜ、分野横断的な知識である学際領域が誕生したのだろうか。それは従来の知識生産の方法が変化したからである。

科学技術社会論の研究者であるマイケル・ギボンズは、現代社会において知識生産の方法が変化したことを…

(※全文:2448文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。