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学際探究へのいざない

学際研究への一歩手前　学際研究の前提条件・知の専門化

  • 川山 竜二（社会情報大学院大学 研究科長・教授）

知識の細分化や専門化という現象は、学際研究が求められる前提条件に当たる。本稿では、その知識が専門化している状態について検討をする。

学際研究の成立条件となる、知識の細分化・専門化

学際研究が求められる前提条件として、知識がそれぞれの専門領域ごとに細分化されてしまっている点にある。いわゆる知識の細分化や専門化という現象である。これらの現象が限度を超えて問題視されることはあるが、知識の専門化（専門分野）について注目されることは少ない。そこで今回は学際研究が成立する条件ともいえる知識が専門化されている状態について検討してみることにしよう。

「もし仮に、結局のところ歯の手入れにもあらゆる社会的な契機が関わっている可能性があるという理由だけで、社会学の講義で歯を健康に保つ歯科学が扱われるようなことがあれば…

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