キャリア3.0時代、「自分の市場価値」を高めることが不可欠

キャリアが流動化する中で、ビジネスパーソンは自分の力で市場価値を高めることが重要になる。これからの時代に求められるキャリア戦略について、2万人以上のキャリア支援を実施し、『キャリアづくりの教科書』等の著書を持つエッグフォワード代表・徳谷智史氏に話を聞いた。

PL型からBS型へ
キャリアの転換が不可欠

徳谷 智史

徳谷 智史

エッグフォワード株式会社 代表取締役社長
京都大学卒。大手戦略コンサル入社後、アジア法人代表を経て、「未だない価値を創り出し、人が本来持つ可能性を実現し合う世界を創る」べく、2012年エッグフォワードを創業。 大手からスタートアップまで、数百社の企業変革コンサルティングと、スタートアップ投資を手掛ける他、2万人以上のキャリア支援を実施。 Podcast『経営中毒〜誰にも言えない社長の孤独』メインMC、著書に『キャリアづくりの教科書』『経営中毒』等。

 

キャリアづくりの教科書

『キャリアづくりの教科書』
徳谷智史 著/552頁/2400円+税/
ニューズピックス

── キャリア流動化時代において、ビジネスパーソンには何が求められますか。

私は現在の状況について、年功序列・終身雇用の「キャリア1.0」から、転職が徐々に一般的になった「キャリア2.0」を経て、転職や複数企業での雇用が前提となる「キャリア3.0」の時代であると捉えています。「キャリア3.0」時代には、キャリアは旅(ジャーニー)のように、自ら行き先を決め、方向性を見出すことが欠かせません。

もはや一つの会社に安住できるわけではなく、自分の力で市場価値を高める必要があります。ここで重要なのが、PL(目先の年収)型からBS(中長期の市場価値)型のキャリアへの転換です。

実際、私たちが1万人以上のキャリアを分析した結果、30代後半から40代以降で年収が大きく伸びる人には明確な共通点がありました。それは、20代か30代のどこかで、目先の年収にとらわれず、自身の能力が上がるような経験を選択し、BS型のキャリア形成に成功していたことです。追うべきは「短期年収」ではなく「生涯年収」なのです。

(※全文:2078文字 画像:あり)

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