文科省、国際卓越研究大学の認定候補として東北大学を選定

文部科学省は「国際卓越研究大学の認定等に関する有識者会議(アドバイザリーボード)」において、初回の公募における国際卓越研究大学の認定候補として、東北大学を選定した。今後、東北大学においては、国際卓越研究大学法に基づく認定・認可に向けて、アドバイザリーボードが付す条件を踏まえた体制強化計画の磨き上げや、合議体の設置等の大学のガバナンス変更準備を行い、その状況について、アドバイザリーボードで継続的に確認していく。

文部科学省では、大学ファンドの支援対象となる国際卓越研究大学について、令和4年12月23日から令和5年3月31日まで公募を実施し、10件の申請を受け付けた。4月から、国内外の有識者から構成される「国際卓越研究大学の認定等に関する有識者会議(アドバイザリーボード)」において、書面審査や国内外のレビュアーの意見に加えて、研究現場の視察や大学側との丁寧な対話を通じて審査を実施してきた。

今回、アドバイザリーボードとして総括審議を行った結果、一定の条件を満たした場合に認定するという留保を付して、東北大学について、国際卓越研究大学の認定候補とすることが適当との判断に至った。

今回の公募では、10大学からそれぞれに意欲的な提案が提出された。多様で厚みのある研究大学群を形成しつつ、世界最高水準の研究大学を実現することができるよう、文部科学省としても大学との対話を継続し、各種事業や規制緩和を通じて、各大学の挑戦を後押ししていくとしている。なお、次回の公募は、大学ファンドの運用状況等を勘案し、初回の国際卓越研究大学の認定後、令和6年度中に開始予定だ。

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