東大と積水ハウス 国際建築教育拠点の研究施設「T-BOX」新設

東京大学大学院工学系研究科と積水ハウスは、「未来の住まいのあり方」をテーマとした研究および次世代の建築人材育成を目指す「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE – KUMA LAB)」の研究施設「T-BOX」を、東京大学 工学部1号館に新設した。 

建築分野におけるデジタルテクノロジーの活用が世界的に進む中で、日本は大きく遅れをとっており、世界的潮流に合わせた研究施設の整備および国際的な人材育成が業界の急務となっている。 

両者は「未来の住まいのあり方」をテーマとした研究の場を創ることで合意し、2020年6月から同大学特別教授の隈研吾氏を中心に、新たな技術や価値観創出の研究活動を推進している。今後、多様化する住宅へのニーズに対して、デジタルテクノロジーの活用でカスタマイゼーションが可能になる「住宅イノベーション」の実現を目指し、「T-BOX」を新設した。 

「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE - KUMA LAB)」は、国際デザインスタジオ、デジタルファブリケーションセンター、デジタルアーカイブセンターの3つの活動を展開する。T-BOXは、国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE - KUMA LAB)が同大学内で運営するスペースの呼称。工作機械や複写機器の設備を備えたT-BOXは、学内からの利用者を広く受け入れ、東京大学のものづくり環境のハブとなることを目指す。

21.10.15news1-1

T-BOX