1on1での話題、トップは「日常業務に関する報告・連絡・相談」 対話ではなく業務報告や進捗管理の場に

パフォーマンスマネジメント支援を手掛ける株式会社アジャイルHRは10月28日、企業における1on1(上司との個別ミーティング)の実施状況に関する調査の結果を発表した。

調査は2月から3月にかけて、全国の従業員500名以上の企業に勤務する会社員を対象に実施。1,124名から回答を得た。

勤務先は1on1を導入しているか尋ねたところ、「導入している」、「一部の組織で導入している」との回答が合わせて68.1%に上った。

企業規模別に見ると、「500~999人」(n=205)では62.4%、「1,000~2,999人」(n=294)では63.9%、「3,000~4,999人」(n=136)では66.9%、「5,000人以上」(n=489)では73.2%。規模の大きい企業ほど1on1を導入していることが明らかとなった。

1on1を実際に行っている人は全体の64.1%。導入率とほぼ同じ数字となった。

実際に行っていると回答した人(n=721)に、その頻度について尋ねたところ、「四半期に1回程度」が30.1%で最多。「半期に1回程度」(27.7%)、「月に1回程度」(26.8%)と続いた。

1on1ではどのような話をしているか尋ねたところ(複数回答可)、トップ3は「日常業務に関する報告・連絡・相談」、「目標やその進捗状況に関すること」、「仕事の内容や姿勢などに関する指導・アドバイス」となった(画像参照)。

1on1は本来、対話を通じて部下に気づきを与えるためのミーティングであるが、業務報告や進捗管理の場と化している実態が明らかとなった。

実際、1on1に関して課題と感じる事柄について尋ねたところ(複数回答可)、「業務の進捗確認や課題の指摘になっている」、「実施している意味、効果が感じられない」が4位と5位にランクインした。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000040235.html

1on1を行っていると回答した人に、その話題について尋ねた結果。アジャイルHRプレスリリースより