文科省・令和9年度概算要求 高校教育改革やAI利活用の環境整備を推進

文部科学省は9月1日、2027年度(令和9年度)予算案の概算要求を発表した。一般会計は8兆7750億円で対前年度2兆8941億円増、うち「強く豊かな日本」投資枠に2兆1830円を盛り込んだ。

「強く豊かな日本」投資枠では、「8つの分野横断課題:国力の基盤となる「人材育成」」に1兆673億円を計上。「高等学校教育改革交付金(仮称)」等の創設などによる高校教育と高等教育の一体的改革や、成長分野を牽引する科学技術人材・クリエイティブ人材の育成等を進める。また、「17の戦略分野を牽引する研究開発・人材育成」に8645億円、「国土強靱化」に2512億円を盛り込んだ。

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文教関係予算では5兆7360億円を計上。学校における働き方改⾰、教師の処遇改善、定数改善計画の着実な推進などに1兆7251億円を盛り込んだ。

また、学校現場における安全かつ主体的なAI活用環境整備に884億円(「強く豊かな日本」投資枠)を計上、AI利活用に向けたクラウド環境整備を推進する。この他、2030(令和12)年度から導入が予定されている「デジタルな形態を含む教科書」に向けた環境整備には25億円を計上している。

秩序ある共生社会の実現に向けて「日本語教育支援総合パッケージ」として113億円を計上。在留許可手数料の見直し等により確保した財源も最大限活用して、①子供から大人までの切れ目ない総合的な支援により、②同時進行する「集住化」「散在化」「母語の多様化」それぞれに対処する方針を打ち出した。

高等教育関連では「高等教育の学びの質転換による創造的人材育成事業」に165億円(「強く豊かな日本」投資枠)を計上。約100学部を対象に5年間、少人数・MDA(数理・データサイエンス・AI)教育に対応した学修環境の構築、渡航体制の準備や、国内外での実践教育に学生を派遣する際の渡航経費を支援する。

また、新規事業「AX実装人材育成拠点形成事業」に35億円を計上。企業や自治体等が抱える課題についてAIを活用して解決する実践的なPBL学習の強化や、外部機関が実施する一定の質が保証されたAIの実践⼒を養う講座の受講による単位認定等を行うなど実践的なAX人材を養成する大学・高等専門学校の先進的な取組みを支援する。

社会人関連では、「成長分野等に関するリ・スキリングの推進や専門学校の教育の質の高度化など社会人の学び直しの機会の拡充」に784億円を計上。大学等における産学連携による短期実践型のリ・スキリングプログラムの開発・提供の支援やリ・スキリングによる持続的な人材輩出に向けて体制整備を行う大学の支援、社会人が働きながら修士・博士課程を修了できる環境整備の支援などを盛り込んだ。

概算要求の概要は下記から確認できる。
https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00005.html


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