ベネッセ、全国の中高生の探究実践レポート約1,800件をライブラリ化

株式会社ベネッセコーポレーション(岡山県岡山市、代表取締役社長:小林 仁、以下:ベネッセ、参考記事)は、2022年度より本格始動する高等学校学習指導要領の「探究的な学び」の動きに対応し、自社が運営する高校生向け進路情報サイト「マナビジョン」にて、全国の中高生の「探究学習」の実践レポート紹介コーナー「みんなの探究ライブラリ」(以下:ライブラリ)を大幅に増強し、国内最大級の規模となる約1,800件をライブラリ化したと発表した。

このライブラリでは、地域問題/社会問題(SDGs)/理数/自分の興味・関心/その他の5テーマから探究テーマを検索することが可能。「自分の興味・関心」をはじめとして、生徒の個性が反映されたさまざまなテーマの探究実践レポートが掲載されている。掲載されたレポートは「テーマ」「調べ方」「発表形式」ごとに検索・閲覧ができ、探究の課題設定をするうえで、全国の中高生の探究を参考にすることが可能となる。

ライブラリリニューアルの背景について、同社はリリースで2022年度より本格始動する高校の新課程において、「探究的な学び」が重視されるなかで、学習に取り組む生徒や教育現場で指導にあたる教員を応援していきたいという想いから大幅リニューアルに至ったと説明。

同社が2021年度に行った「高等学校の学習指導に関する調査 2021」では、探究活動に取り組む生徒の課題として、回答者のうち8割の教員が「探究すべき課題や問いが設定できない」と回答。自分が知りたい、解決したいと思ったことを学ぶ探究活動において、「課題の設定」のプロセスに困難さを感じている教員が多いことがわかっている。

まだ新しい取り組みである「探究」の切り口探しに役立つライブラリとなりそうだ。

22.5.10news2

さまざまなテーマの探究レポート(ベネッセホールディングスのプレスリリースより)