全人的完成教育でグローバルリーダーを育成 愛知県立旭丘高等学校

愛知県中学校(後の愛知一中)として1877(明治10)年に創立された愛知県立旭丘高等学校は今年で144年目を迎える。愛知一中からの伝統である「正義を重んぜよ」「運動を愛せよ」「徹底を期せよ」の精神を継承する「全人的完成教育」の取り組みについて、杉山賢純校長に聞いた。

文理の別なく全教科を学ぶ 県内公立高校唯一の美術科も

杉山 賢純

杉山 賢純

愛知県立旭丘高等学校 校長
1984年より愛知県の理科(化学)の教員として勤務し、2002年より愛知県教育委員会教職員課管理主事、主査、主任主査を歴任。県立起工業高等学校、高蔵寺高等学校、豊田西高等学校での校長を経て、2018年より現職。愛知県公立高等学校長会理事も務める。

旭丘高校の特徴の1つは、県内屈指の進学校でありながら、普通科の生徒全員が全教科を履修する点だ。理系に進学する3年生も国語や歴史を学び、文系の生徒も物理や化学、数Ⅲまで履修する。「大学受験のために学ぶのではありません」と杉山校長は力を込める。「大切なのは『生きる力』を育むことです。教養を高め、将来の進路選択の幅を広げるとともに、深い思考力や判断力、表現力が身につくような教育を展開しています」

また、美術科が設けられているのも非常に珍しく、県内の…

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