自動車業界で変化に打ち勝つ人材育成を デンソー工業学園

デンソー工業学園は株式会社デンソーが運営する厚生労働省認定の企業内学校だ。日本電装株式会社(当時)の「技能者養成所」として1954年に設立された。65年の歴史を持つ同学園の鯉江充治学園長に、学園が育てる人材の変遷と取り組みの最前線について聞いた。

中卒生から留学生まで、デンソー流モノづくりの基礎を学ぶ

鯉江 充治

鯉江 充治

デンソー工業学園 学園長
1976年にデンソー工業学園生としてデンソー入社。1984年に同学園指導員に就任以来、40年近くにわたり、同社の製造人材育成に尽力する。海外拠点技能競技会の立上げやタイ出向などを通じ、海外の人材育成にも貢献。デンソー技研センター技能研修部長、経営企画部長を経て、2018年より現職。

設立当初は中学卒業生向けに3年間の教育を行う訓練所としてスタートしたデンソー工業学園には現在、大きく3つの課程がある。設立時から続く、工業高校の授業と職業訓練を並行して行う「工業高校課程」、工業高校を出た学生向けの1年制の職業訓練「高等専門課程」、デンソーの海外拠点にいる主に20代の管理職候補の社員が、1年間日本で学ぶ「留学課程」だ。留学課程は例年、中国やタイ、インドネシアといったアジア諸国や、欧州ではハンガリー、中南米ではメキシコやブラジルから留学生を迎えている…

(※全文:2435文字 画像:あり)

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