理数工学系科目や「ふるさと教育」に注力 愛知県の教育・人材育成

世界を代表する自動車メーカーを有し、製造品出荷額等が1977年以来42年連続日本一と、国内トップクラスの「ものづくり県」である愛知県。地域産業を支える工業教育や増加する外国人児童生徒との共生など、独自の取り組みを進める同県教育委員会の長谷川洋教育長に話を伺った。

「ものづくり県」ならではの、工業教育

──愛知県の教育施策の特色についてお聞かせください。

長谷川 洋

長谷川 洋

愛知県教育委員会 教育長
名古屋大学法学部卒業後、1981年、愛知県庁に入り、東三河総局長、健康福祉部長、総務部長などを経て、2019年4月から現職。愛知県出身。

教育の総合的な計画として2016年に「あいちの教育ビジョン2020」を策定しました。この教育ビジョンでは「自らを高めること」「社会に役立つこと」を基本的視点とした、「あいちの人間像」を基本理念としています。

本県には今年5月現在で小学校41万人、中学校20万6,000人、高校20万人、さらに特別支援学校と県全体で80万人を超える児童生徒が在学しています。その子供たち一人一人が希望を持って、個性を磨きながら資質や能力を伸ばし、健やかに成長していくことが最も大切です…

(※全文:4338文字 画像:あり)

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