歴史の動きを捉えるための「つなぎ役」の解釈

八百万の神と、唯一の答えのなさ
三代豊国(歌川国貞)「出雲国大社八百万神達縁結給図 」

旧暦十月、全国の神々が出雲に集うと伝えられる。各地では神が留守になる「神無月」、出雲ではすべての神が在す「神在月」。集った八百万の神々は、人と人との「縁」を結ぶ相談をするのだという。三代豊国が描いたのは、その壮大な寄り合いの図である。 唯一絶対の神が答えを定めるのではなく、無数の神が集い、語らい、縁を結ぶ――本連載の取材でも、議論はここに触れた。複雑な課題に、必ずしも正解があるわけではない。立場の異なる多くの主体が集い、掛け合わさるなかでこそ、答えは立ち上がる。出雲の神々の寄り合いは、分野を越えて人と人を結ぶ「つなぎ役」の、いわば原風景なのかもしれない。
提供:アフロ

社会の課題は、一つの専門を深く掘れば解ける──その前提が揺らいでいる。本連載は、分野や立場を越えて人・組織・仕組みを結ぶ「つなぎ役」を主題に、その意味と育て方を考える。今回は、北村友人氏が提示する「4象限」の地図を補助線に、私たちの立ち位置を、半世紀の環境と開発の歴史のなかで捉え直す。

(※全文:4050文字 画像:あり)

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