福岡テンジン大学学長が語る 地域は「自分と向き合う」学びの舞台
岩永真一氏は、福岡のまち全体をキャンパスとする「福岡テンジン大学」を運営するとともに、複数の組織・プロジェクトの仕事を並行する複業家としても活躍している。地域を舞台にした学びの可能性や、研修・講座等の設計やファシリテーションの在り方について、岩永氏に話を聞いた。
福岡の人とまちを
「学び&おもしろそう」でつなぐ

岩永 真一
福岡テンジン大学 学長
ファシリテーター/研修デザイナー/複業家
1981年、福岡市生まれ。2004年、福岡大学商学部を卒業。就職氷河期世代で内定ゼロで卒業しアルバイトで社会人を始める。大学卒業前より、まちのそうじをする「green bird」の福岡チームに参画。その後は広告業界でプランナー/ディレクターとしてサラリーマンをしながら、福岡・天神エリアのまちづくり団体にも参画。27歳で脱サラし、独立後に「福岡テンジン大学」を立ち上げ学長を務める。31歳より複数の組織に所属する複業家の働き方を始める。現在は、研修・ワークショップ・講座など人材育成やまちづくりに関する企画・講師・ファシリテーター、複数の企業で組織開発・人的資本経営や広報マーケティングの支援、まちづくりのコミュニティデザインなど、複数の組織で複数の職業を実践。
── 岩永さんは2010年、「福岡テンジン大学」を立ち上げられました。なぜ、福岡に新たな学びの場をつくられたのですか。
私は大学卒業間近に、まちのそうじをする団体「green bird」の福岡チームに参加し、社会人になってからもその活動を続けていました。2006年3月に東京出張した際、仕事終わりにgreen birdの東京オフィスを訪ね、当時代表をしていた長谷部健氏(現・渋谷区長)から「今、シブヤ大学というのをつくろうとしている」と話をされ、「この人が言うなら、きっとgreen birdのようなクリエイティブなおもしろい学びの場なのだろう」と直感し、ノリで「じゃあ僕は福岡でテンジン大学やります!」と答えたのがきっかけです。
(※全文:3454文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。