生成AIの日本の労働市場への影響 今後の課題はスキルの可視化

のか。三菱総合研究所は昨年9月に生成AIの影響も踏まえた日本の労働市場改革と人材活性化に向けた方策を提言した。同提言について、三菱総合研究所政策・経済研究センター主席研究員の山藤昌志氏に話を聞いた。

2035年時点で190万人の人材不足
人口減少やGX・半導体が影響

山藤 昌志

山藤 昌志

株式会社三菱総合研究所 政策・経済研究センター 主席研究員 研究提言チーフ(人材分野)
三菱総合研究所でアジア地域のマクロ経済分析を担当。その後外務省勤務を経て三菱総合研究所に戻りメガバンクや地域金融機関に対するリスク管理・収益管理のコンサルティングに携わる。2017年より同センターにて政策研究を担当。専門分野は人材、労働、社会保障分野を中心とする政策提言、労働需給や人口動態、健康寿命等に関するシミュレーション、各種統計手法を活用したデータ解析。経済産業省「DX銘柄2024」評価委員会委員。

近年の技術革新により、AIはその精度が飛躍的に向上した。中でも2022年末に米Open AIが公表した生成AI「ChatGPT」は、大きな注目を集め、多種多様な業務への導入・活用が模索されている。

例えば、ITエンジニアの一部業務においてAIによる代替が可能といった声も聞かれる中、生成AIの登場により、日本の労働市場はどういった影響を受けるのだろうか。

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