生成AIは「企画業務の革命」、文系的な仕事が大きく変わる

デジタル人材育成学会会長を務める千葉工業大学、角田仁教授は「生成AIはアイデアや創造性の発揮に効果的なツールであり、文系的な仕事や企画業務を変える点で大きなインパクトを持つ」と語る。これからの時代に求められるスキルや人材像について、角田教授に話を聞いた。

全てのビジネスパーソンに
デジタルリテラシーが不可欠

角田 仁

角田 仁

千葉工業大学 未来変革科学部
デジタル変革科学科 教授
デジタル人材育成学会 会長
1989年、東京海上日動火災保険に入社。主にIT部門においてIT戦略の企画業務を担当し、海外部門でのグローバルIT戦略の企画も担当。2015年からは同社IT企画部参与(部長)および東京海上日動システムズ執行役員として情報セキュリティやITサービスマネジメントの総責任者を務めたほか、多くのIT人材の育成にも尽力。2019年に大学教員へ転じ、2020年に情報処理学会論文賞。2021年より現職。2021年4月、デジタル人材育成学会を設立。博士(筑波大学)。

── デジタルリテラシーやデジタルスキルに関する日本の現状について、どのように見ていますか。

私はデジタルリテラシーやデジタルスキルについて、3つのレベルで捉えられると考えています(図表1)。

1つ目が、全ての人々が生活するためのデジタルリテラシーです。高齢者を含めて、あらゆる人にデジタルを使いこなす能力が求められています。この点に関して、いわゆるデジタルデバイドの問題も言われていますが、私はそれほど心配していません。ある程度、時間が解決する問題だと思います。

(※全文:3109文字 画像:あり)

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